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人工透析にかかわるスペシャリストの看護師   

2020年 10月 15日

腎臓は血液の組成を健全に保つ機能を果たす重要な器官です。腎臓病や腎不全に陥ると、体内に老廃物が溜まり生命力が低下して健康な生活を維持できません。腎不全の看護領域では、慢性疾患専門看護師などスペシャリストが活躍しています。日本腎不全看護学会により、慢性腎臓病療養指導看護師も育成されるようになりました。腎疾患が重篤化して腎臓が機能しなくなると、腎臓移植をしない限り人工透析が必要になります。
人工透析としては、患者の腕などの血管に透析装置を繋ぐ血液透析が知られているでしょう。血液透析センターの看護師は、血管に針を刺し、透析装置を繋いだり、透析装置に患者の体内水分量や体重などから算出した除水量の数値を入力したりする業務においても、細心の注意を求められます。
人工透析といっても、血液透析だけでなく、腹膜透析という方法もあり、看護にも更なる専門性が求められるようになりました。腹膜透析は、週に何回も処置しなければならない血液透析と異なり、月1回の通院で済みます。ただし、人工透析を開始すると、体内の老廃物を排出しきれず、体力が弱ったり合併症を引き起こすなどのリスクがあることも否定できません。
このように、多様化し専門性の高まる人工透析にかかわる専門職には、透析看護認定看護師という資格があります。透析看護認定看護師は、透析中の患者のサポートだけでなく、患者家族の自己決定の支援も行います。透析看護認定看護師の資格は、透析看護の実務経験を一定期間経た後、透析の専門分野に関する研修を受けて認定試験に合格すれば取得することが可能です。

基本的な知識・HDF(血液濾過透析)のことなら…〈もっと知りたい人工透析治療

by qe24wyg7f | 2020-10-15 02:29

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